Scale

2004年7月17日 演劇
姉と一緒に、上海太郎さん(元そとばこまち座長)の、
新たな公演を見に出かけてきました。
5月の初めに新開地音楽祭でお世話になった界隈にある、
神戸アートヴィレッジセンターです。

お互い用事を済ませてから会場に向かったので、
開演間近なタイミングで入場。上手側の補助椅子からの観劇に。
前の方の影になって見えにくい場面などもあったけれど、
微妙に身体を動かしながら、どんな動きをしているかを確認しながら楽しみました。

上海さんのスタイルはセリフなしのパントマイムです。
BGMと共に、多少のナレーションなどが入る場合もありますが、
基本的には、雰囲気に合わせて選曲されたBGMをバックに、
1人〜複数人が、ステージの上でマイム&ダンスパフォーマンスを、
繰り広げるので、「この動きはなにを表現しているか?」を、
五感をフル活用しながら、考えつつ楽しむことにしています。

人間の生活から、音を消し去ったら、こんなに滑稽なのかと思います。
テレビの音を消すよりも、何倍も面白いのかも。
日常動作の数々を、改めて演じられると、「私らの日常も、きっとこんな風に見えているんだろうな」と恥ずかしくなる。

短いショートパフォーマンスの集まりで、
一つ一つが完結しているので、集中して楽しめるのがイイ!
しかし、全体の演目としては、ちゃんと流れのあるストーリーになっている所が見事。
楽しくて笑えるだけじゃなくて、ちょっとホロリと来るようなシーンもありました。
人間の「器」の大きさについて、色々な側面から気づかされたり、考えさせられたりした1時間半でした。
上海太郎さんを知ってるかい?
昔は、劇団そとばこまちの座長なんぞも務めた事のある、
パントマイム系の表現を最も得意とする俳優さん。
昨年あたりは「朝ごは〜〜ん」(ベートーヴェンの「運命」の節で)で、ブレイク。
クラシックレーベルからCDメジャーデビューまでしちゃった人である。

あねさんと共通の友人の方、あねさん、私の3人で、
一心寺シアターに出かけて参りました。
こじんまりしたホールは、客席が木の段々になっており、
靴を脱いであがり、座って行く小劇場の王道パターンに。

大人の男性が、こーいう場所で楽しめるような構成で考えた、
とおっしゃる様に、マイムあり、ライブあり、
懐かしの「パクパクコンテスト」ありで、盛り沢山。
それはそれでめくるめく楽しさにどっぷり浸れましたが、
最初のパントマイム劇がかなりマヌケでお笑いネタだったので、
もっとたくさん見たかったなぁ…。

「うんこをふんだ」
「自動販売機」
の2ネタが特に笑えました。
「ドリフの大爆笑」の「こんな●●があったら」のコーナー風で、
同じネタを、違ったバージョンで楽しめるのです。
まずは普通のパントマイムでうんこを踏み、
次はミュージカルタッチで派手にうんこを踏む…という具合です。
自動販売機の方は、
(1)普通のパントマイムで表現。
お金入れてもジュース出てこず。
(2)バレエ風味。
瀕死の白鳥が自動販売機に挑むが、ジュース出てこず、
死んでしまう。
(3)暗黒舞踊風味。
怪しい動き、怖い顔つきで前衛的な暗黒舞踊のスタイルで、
同じ展開。恐くて笑える。

やっぱり、笑いというものは日常に、少し「非日常」な味が加わる事で、
視点が変わる事でも生まれるろいうことだと思いました。

一心寺さんには、母方の親戚のお骨が納められてるともきいたので、
早く出かけることが出来たなら、10年掛けて1体が作られるという、
骨仏さん、というのを見てみたかったかも…。
(もちろん、それを拝むわけではありませんけどね)

帰りがけには、間近で通天閣が見えました。
案外、大阪に住んでいても、でっかい通天閣を見る機会って、
すくないものなのだわ〜。

*******
前後しますが、この日の昼間は、もちろん泊まった友人宅で、
昼食を皆で頂いた後、Sくんの友人も遊びにやってきたので、
今度は5人で大富豪大会を再開。
5人で闘うということは、まったくカード交換なしの、
「平民」階級が出来るので、また面白さが違いました。
この時は私が先に失礼するまで、20ゲームはやったかな。
ここでも、勝率はほぼ、昨夜と同様な感じ。
こんな風に一日カードゲームっちゅーのも悪くないな。
今日も、朝はのんびりネットサーフィンして、
ベランダ緑化作戦のための情報収集。
買ってきた植物の育て方などを調べたりしてました。

お昼からは、お出掛け。
友人がお手伝いする事になってて、お誘いを受けた、
小さなミュージカル劇団の公演を観に、池田まで行きました。
会場にはもう子供達と親が沢山!
カーペット敷きの地べたに座り込んでの鑑賞です。

出し物は、タイトル、画像の絵本を脚色した、
同名のミュージカルです。
グループは昨年まで劇団として活躍されていたのですが、
残念ながら解散されたそうで、今回は、この作品を上演する為に、
元メンバーの中の有志の皆さんが集まられたそうです。

ハリネズミ君は、冬支度の為に買い物に出かける途中で、
綺麗な金貨を拾うのですが、落とし主が見つかりません。
周りの皆からは「きっと神様からのプレゼントだよ」と言われ、
それがどういう事を意味するのかわからないまま道中へ。
数々の優しい動物に出会い、助けられる旅を続けます。
冬の間の食料である干しキノコも、リスさんがくれました。
カラスの靴屋さんでは、無償で大切に履いてきた靴を修理して貰い、
靴下を買おうと立ち寄った、蜘蛛のおばさんの所でも、
沢山作りすぎた靴下の1つを貰いました。

ハリネズミ君は、道中で助けられてきたことの幸運を喜び、
忘れ物に気付きます。お母さんに頼まれていた蜂蜜を買うことを。
そんな時、仲良しのこぐまに出会います。
冬眠を前にして、挨拶に来たこぐまは、母ぐまから言付かった、
はちみつを手渡して、去っていきました。

このとき、ハリネズミは気付いたのです。
金貨のお陰で、欲しい全ての物が、皆の優しさで手に入れられたこと。
自分が、困っている人を見かけたら、助けてあげようという、
優しさのリサイクルで、皆がシアワセになれること。

ん〜なんて心温まるストーリーでしょう。
絵本で読んでみてもステキなのでしょうが、
ミュージカル仕立てになっているから、子供達には、
すっと受け入れられて、とても楽しいはず。(我々にとっても同じく)
最近の人間が忘れかけている、助け合いの心を、
思い出させてくれた、いいひとときになりました。

ミュージカルを観終わった後は、友人と友人の妹さん親子に、
ご対面して、園芸ショップめぐりをして、
お花や観葉植物、激安の鉢植え球根などを色々仕入れて帰宅。
お花が咲く、プランターの寄せ植えにしたいけれど、
実家で遊んでいるプランターを取りに行く元気はなく、
そのまま自宅でぼけーっと過ごして、早々と休む事に。

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